札幌市の中古マンションは36.3%販売減!!・・・【レインズ 4月 月例速報】
本日(2020年5月15日)は、札幌市は好天に恵まれ、気温も23℃まであがりました。在宅勤務で一日中自宅にこもりっぱなしではもったいないようないいお天気、体重増加対策で普段はしぶしぶ出掛ける昼休みのお散歩も、足取りが軽くなる、というものです。
北海道の春は、通常でも、長い冬を超えると雪が解けるのを待ち構えていたかのように、一斉に花々が咲き誇ります。ましてや今日のように暖かくなると、まさしく百花繚乱、そんな風景には、思わずにこにこしながら歩く不気味なおっさんと化してしまうのも無理はないというものです。
せっかくお散歩をするのだから緑のある方に歩くのが常ですが、30分も自宅から歩くと、なんだか素敵な牧場風景が現れたりするので、ほんと札幌、侮れません。
しかし、毎日のように散歩してると、履き心地良い靴が欲しいなと思ったりします。今は、イオンで買った、なんちゃってトレッキングシューズを愛用していますが・・・。
さて、浮かれてばかりはいられません。本日は、レインズのマーケットデータで、4月の月例速報が発表されました。札幌市の中古マンションの4月の販売成約数は、なんと前年比マイナス36.3%という衝撃の数字、不動産市場は動いていないなあ、という筆者の体感が正しかったことを証明するような哀しい現実がデータにより明らかになりました。
<レインズ 月例速報マーケットウォッチ4月版>
「レインズ(REINS)」とは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステムです。「Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)」の英語の頭文字を並べて名付けられ、組織の通称にもなっています。
全国にはこうしたレインズが4つあり、北海道は、公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)に属しています。
レインズのシステムは、簡単にいうと、宅地建物取引業の免許業者だけが使用することのできる不動産の賃貸・売買物件の登録・検索システムであり、登録されている販売希望価格や成約価格、販売までの期間や成約数などのデータを利用して不動産市場の動向を分析・発表しています。
「月例速報マーケットウオッチ」では、首都圏の中古住宅販売について、毎月当該月の翌月中に月例速報、年毎に集計版を発表します。首都圏のデータが主なのですが、札幌市についても中古マンションおよび中古戸建の成約件数、成約価格などについてレポートされます。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_202004_summary.pdf
<4月の札幌市の中古住宅販売動向・・・マンションは激減>
札幌の中古マンションの成約件数は、151件と前年比▲36.3%となっています。これは過去最大級の下げ幅といわれており、新型コロナウィルスの感染拡大の影響といえるでしょう。
首都圏は、価格が高いためか影響はより大きく、中古マンションの成約件数は前年比▲ 52.6%の大幅減と、減少率は 1990 年 5 月の機構発足以降、過去最大となっています。
札幌の中古戸建の成約件数は、93件となっており、前年比▲6.1%と微減となっています。中古マンションに比較して減少幅が小さいのは、元々マンションに比べ、需要が小さいこと、特に投資用の需要が少なく実需が多いため影響が限られたことが考えられます。
首都圏の中古戸建も深刻な状況です。成約件数は前年比▲ 41.5%の大幅減と、これも減少率は機構発足以降最大となっています。成約価格も同マイナス 12.5%の 2 ケタ下落となり、3 月に続いて前年同 月を下回っています。やはり価格の絶対値が高いため経済不振の影響を受けやすいことが原因ではないかと思われます。
<5月以降の経済回復に期待>
以前にこのブログでもボヤいていましたが、4月は正直じたばたしても無駄な状況だと思っていたので、36.3%減というのは想像したほどではなかったかな、というのが実感です。同業者はぼやいてばかりじゃなくて、意外にしっかり営業してたんだなあ、と思いました。あはは。ふう…。
本日からは北海道も、石狩管内以外は徐々に自粛が解除されていくこととなりました。私も、恐る恐る経済回復を確かめながら、営業が実ることを期待したいと思います。
以上