さっぽろの不動産屋さん ろんたいの備忘録

札幌で細々と不動産屋を営むおっさんの四方山話です。

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お題「# おうち時間」・・・札幌の散歩はヒグマに注意 ?!

新型コロナウィルスの新規感染判明者が12人、10人と、二日連続で二ケタとなったあと、本日(13日)は1人といううれしい発表があった札幌市です。緊急事態宣言の延長決定は明日(5月14日)に発表される予定ですが、どうやら北海道は延長決定の方向です。鈴木知事は、北海道は広大であり、感染者が増加していない市町村も多いため、経済的な影響も考え、北海道全地域の延長は避けて区域を限定とした解除も考慮してほしいと国に対して要望しているとのことです。しかしながら、クラスター感染も多く死者も頻出している札幌市は、どうやら解除は難しそうですね。

弊社もテレワークを続けています。通勤もなくずっとパソコンに向かっているため、どうしても運動不足となりがちです。おまけに自宅では朝昼晩と時間に余裕があるので、しっかり準備してしっかり食べて、なんならおかわりも自由です。仕事の成約実績がなかなか積み上がらない代わりに、体重だけが連日年初来高値を更新しています。

これじゃあ、今月末に控える3カ月毎の定期検診(高血圧と高血糖)でダメ出しを食らうに決まっています。そこで昨日から昼食後、近所を散歩することとしました。目標は一万歩。私の足でほぼ一時間。ちょっと長い昼休みは、自営業であることと在宅勤務であることで大目に見ちゃいます。自宅は札幌の郊外なので、散歩をしてても滅多に人とすれ違うこともありません。感染対策的にも問題はないでしょう。途中コンビニなどに立ち寄ることも考えてマスクももちろん装備して出発です。

 

<某「市民の森」の前に到着>

自宅からほんの20分ほど歩くと、某「市民の森」の入り口があります。しかし、さすが北海道の市民の森は危険度が違います。

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侮るなかれ 札幌市民の森・・・熊だのスズメバチだのマムシだの

利用案内かと思いきや、注意看板の最初の項目が、「ヒグマ」です。ヒグマで看板の半分使ってます。もちろん「市民の森」の看板ですから、「市」の施設の案内です。人口は日本第5の都市(東京都及び市町村)、政令指定都市としては人口は堂々の第4位を誇る札幌市です。夜、眠らない街「すすきの」を擁する札幌市ですよ。その煌びやかな200万人都市とは、市内中心部から車で30分ほど、地下鉄駅からは10分ほどにある「市民の森」を利用する皆様には、ヒグマの注意が必要な街だったのです。

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5月だけで5件の目撃情報

これは洒落や冗談ではなく、本当の話です。もともと春になると冬眠から覚めたヒグマが餌を探しまわるため、人里に降りてくることが起こりやすいといわれています。今年は暖かい日が続いて冬眠から覚めるタイミングが早かったのではないか、また、新型コロナウイルスの感染拡大対策のために、人間が外出やドライブ、登山などを自粛していたためヒグマが行動範囲を広げやすかったのではないか、などといわれています。

札幌市では4月からは10件、5月に入ってからはわずか10日あまりで5件の目撃情報が札幌市に寄せられています。

<クマと出会わないようにするために>
よくクマに出会ったら死んだふりをしろ、といいますよね。私は、普段の散歩の他に、本チャンの方たちに引率してもらって、近郊の山に日帰りで「なんちゃって登山」に行くことが多いのですが、その方たちに聞いたことがあります。

「クマに出会ったらどうすればよいの?」

「出会うな、死ぬから。出会わないように準備しろ。以上

とのことでした。

北海道のヒグマによる被害事件は、1915年に苫前郡で起きた三毛別羆事件が有名です。開拓民7名が殺害され3名が重傷を負った凄惨な事件で、何本もの小説やラジオ・テレビ・演劇の題材になっています。有名なものでは、吉村昭 氏著作の羆嵐(くまあらし)』があり、倉本聰 氏脚本、高倉健 氏主演で、1980年にラジオドラマ化されています。ご興味のある方は一読をお勧めします。

 

では、どうしたらクマと出会わないようにできるのでしょうか?

彼らに聞いたことを箇条書きにしてみましょう。

・クマの目撃情報の近隣の山道には一人で入らない

・早朝や夕方は山道を歩かない

・山道では複数で行動する

・ゴミ、特に食べ物や飲み物、甘い匂いのものを捨てない

・動物のフンや死骸に注意する

・クマ鈴やラジオなど音のするものを携帯する

クマ鈴は、常にリュックにつけておくと忘れずに済むのですが、目的の山への往復のの道中は、ちょっとうるさくて周りにも迷惑なので、消音機能が付いているのがオススメです。

 

<市民の森回避、無事帰還>

結局今日は、半そでシャツ・無帽・無手袋・水なし・予備食なし、というまさにふらりと近所を散歩する格好でしたので、看板の注意書きのマムシスズメバチ、ダニなどの被害にびびって、市民の森には立ち入りませんでした。なんちゃって登山部の隊長に報告したところ、「英断である」と褒められたので気分を良くしています。ぶらぶらと迂回して一時間ほどで自宅に戻りました。自宅についてから、「あ、今日は在宅勤務だからそんなに遊んではいられなかったんだ」と気づいた、というのんきなお話です。

                                   以上