やっぱり札幌の不動産(中古住宅)価格は下がっていない! 【レインズ 6月月例速報】
本日(2020年7月17日)、札幌は快晴です。久しぶりのテレワークで、自宅で仕事をしています。気温は14時で24℃と実に過ごしやすい天気です。コロナの感染拡大さえなければ、今頃は観光客にも北海道を存分に楽しんでいただけたのだろうなと思うと少し哀しくなるくらい良い天気です。「悲しいほどお天気」松任谷由実の名曲ですね。8枚目のアルバムの名前にもなっています。
<レインズ 6月月例速報発表>
さて、先週の7月10日に、レインズの6月月例速報が発表になりました。
「レインズ(REINS)」とは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステムです。
レインズについての説明は、下記リンクの過去記事に少し詳しく紹介しています。気になる方は、見て頂けると嬉しいですね。
ここは、毎月の決まり文句です(笑)。
レインズには様々な機能がありますが、「月例速報マーケットウオッチ」では、中古住宅販売について、毎月当該月の翌月中に月例速報が発表されます。首都圏のデータが主なのですが、札幌市についても中古マンションおよび中古戸建の成約件数、成約価格などについてレポートされます。オフィシャルな札幌市の不動産の概況レポートというのはなかなかありませんので、毎月発表される都度このブログでもご紹介しています。下記リンクはレインズの公式ホームページの月例速報です。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_202006_summary.pdf
<札幌の中古住宅 戸建てもマンションも成約価格は前年比アップ!>
札幌の中古マンションの成約件数は、6月は165件、前年比▲38.7%と、4~5月に引き続き成約数は大幅に減少しています。但し、絶対数は4~5月を上回り回復傾向にあるともいえるので、今後の状況を注視する必要があります。
価格については、成約㎡単価、成約価格はともに、前年同月比、前年平均値、先月比、全て上昇しています。少なくても6月については、成約した物件の㎡単価が上昇していますので、巷に言われているように「コロナ禍で不動産価格が下落している」というような傾向はみられないといってよいと思います。
7月以降については、経済的な不安が解消されていくにつれ穏やかに成約件数、成約価格ともに昨年水準に回帰していくことを予測します。ただし、最近急激に増加している首都圏の感染者数や、札幌ではとくにすすきののキャバクラ・ホストクラブ・昼カラなどでのクラスターの発生状況には引き続き注意が必要となります。
札幌の中古戸建については、ほぼ100件前後の成約数が毎月報告されていますが、サンプル数が少ないため、個別の事情が与える影響が普遍的な要因よりも大きくなる可能性は否定できません。成約件数は減少となっていますが、成約価格はマンション同様やはり上昇しています。
まことしやかに週刊誌や不動産サイトで評論家が主張する「テレワークの推進により通勤の必要性が減少し、家庭での仕事スペースや一人当たりの空間の確保が重視されることによる、郊外戸建て需要の増大」といった点も、少なくとも札幌の市場では、顕著にみられるような変化は見受けられません。
今後も劇的な価格の下落や上昇といった現象はしばらくは起きないであろうと予測しています。
<首都圏の6月中古市場の成約件数は回復傾向 価格も同様か>
首都圏の中古住宅市場は、日本の不動産市場動向の指標の一つとして、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一都三県を首都圏として、市場動向の概略を、毎月チェックしています。
中古マンションの成約件数は前年比▲ 11.0%と、4月の▲52.6%、5月の▲38.5%よりは回復傾向を顕著に表しています。成約㎡単価については先月に引き続き微増、成約価格についても上昇しています。首都圏についても、中古住宅マンション市場は下落していない、といえます。
首都圏の中古戸建も、成約件数、金額ともに前年割れとなっていますが、中古マンション同様、4~5月に比較すると回復基調にあるといるでしょう。
<やっぱり札幌も首都圏も不動産は下がっていない!>
先月、レインズの5月速報に関するブログ記事では、「私としては、不動産、特に札幌の不動産は下がらないと繰り返し主張していますから、来月のレポートではそれが確信できることを祈っています」としました。
そして、今回は「確信」しました。
「札幌の不動産は下がりません!買うなら今でしょ!」