中古住宅でも「すまい給付金」はもらえるの？・・・中古住宅市場の基礎知識②
札幌は、つい一週間前が30℃を超える真夏日だったのに、もう最高気温15℃という気候になってしまいました。今年はコロナを疑われてしまうので、寒暖の急な差にもなんとか身体を馴染ませなければいけません。皆さんも風邪をひかないように、手洗いうがいを忘れずに！あ、コロナ対策にもなるからちょうどよいですね。
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＜中古住宅でも「すまい給付金」はもらえるの？＞
中古住宅のお問い合わせが増えています。住宅ローンをご利用したいと考える方も多いため、さらっと「住宅ローン減税」や「すまい給付金」についてご説明させて頂いています。税理士さんではないので、具体的なご相談には応じかねるというのが法による制限ですから、本当にさらりと一般論で、説明というよりは「門前の小僧習わぬ経を読む」という感じですけどね。
本ブログでもそんな調子で「すまい給付金」を簡単にご説明しようと思います。
◆「すまい給付金」とは何でしょう？
すまい給付金とは、消費税率引き上げによる住宅取得者の負担を緩和すること、および良質な住宅ストックの形成を促すことを目的に創設された制度で、一定の要件を満たす対象者が新たに一定の要件を満たす住宅を取得した場合に、現金を給付するという制度です。平成26年4月から令和3年12月までに引き渡され入居が完了した住宅を対象に実施されます。
◆すまい給付金の対象者
すまい給付金は、以下の要件を満たした住宅取得者に、輸入に応じて段階的に給付されます。
１．住宅の所有者：不動産登記上の持分保有者
２．住宅の居住者：住民票において取得した住宅への居住が確認できる者
３．収入が一定以下の者。収入額の目安は775万円以下
４．住宅ローンを利用しない場合は、年齢が50歳以上で収入額の目安が650万円以下
＊すまい給付金における住宅ローンの定義は以下の3点を満たすものを指します。
親類・知人などからの借入金は住宅ローンとは見做されません。
・自ら居住する住宅の取得のために必要な借入金
・償還期間が5年以上の借入金
・金融機関等からの借入金
◆中古住宅の場合、消費税が課税される住宅かどうかが鍵！
すまい給付金は、良質な住宅ストックの形成を促すという目的から、住宅の質に関する一定の要件を満たす住宅が対象となります。中古住宅の場合でも、下記の要件を満たせば、すまい給付金の対象となります。
・床面積が50㎡以上である住宅
・中古の場合は、現行の耐震基準を満たす住宅
（新築の場合は耐震基準を満たさなければ建築確認申請が許可されません）
・第三者機関の検査を受けた住宅であること
新築の場合は施行中等に、中古住宅の場合は売買時等に、第三者の現場検査を受け一定の品質が確認された住宅
（例：新築→住宅瑕疵担保責任保険加入住宅、
中古→既存住宅売買瑕疵保険加入住宅）
また、消費税率引き上げによる負担を軽減するという目的から、消費税の課税対象となる住宅取得が対象となります。
新築の場合は、ほとんどが事業者によって建設され販売されるため、すまい給付金の対象となり得ます。しかし中古住宅の場合は、一般の居住者が売主の場合は、消費税は非課税となり、すまい給付金の対象とはなりません。宅地建物取引業者が売主の場合などがすまい給付金の対象となるので注意が必要です。
◆すまい給付金の申請
すまい給付金の申請者は、住宅取得者です。例えば、夫婦で居住する住宅を共有名義で取得した場合、それぞれの名義で、年収に応じたすまい給付金の申請をすることができます。大事なことですが、申請しなければ給付されません。申請は全国に設置されている「すまい給付金申請窓口」への持参か、「すまい給付金事務局」への郵送が基本となっています。
以上が「すまい給付金の」概要です。最高額で50万円、例えば夫婦でペアローンで購入すると100万円の給付を受けられる可能性があるというのですから、ちゃんと調べて申請しないといけませんね。
次回は、住宅購入を検討されている方が知っておきたい基礎知識、いよいよ住宅ローン減税についてまとめていきたいと思います。
