札幌中古住宅市場は5月も大幅成約減! 【レインズ 5月月例速報】
本日(2020年6月12日)は、恒例の3ヵ月点検で、循環器系の病院に行ってきました。私は、実は2年前の1月4日に、長年の不摂生が祟って大動脈解離の発作を起こしまして、この藻岩山ロープウェーからほど近い病院に救急車で担ぎ込まれたのです。その後幸いにしてなんとか一命はとりとめたのですが、高血圧、高脂血症、高尿酸値、高血糖値、メタボと、まさに「生活習慣病の玉手箱や~!」という状態だったため、退院後も、最初は月に1回、その後は3ヵ月に1回の検査・診断・食事指導と投薬が続く生活なのです。気胸で2度の処置と1度の手術をしてもやめられずにヘビースモーカーだった喫煙習慣も、一カ月の入院と主治医先生の「死にたいのですか」という汚物をみるような冷たい目でのご指導のおかげで、すっかりやめてしまう羽目になりました。
今回は、血圧や、コレステロール、HDL,、LDL-c計算値、中性脂肪、γ-GTP、グルコースやヘモグロビンA1CNGSPなど、通常ケアしているすべての数値が大幅に改善し、ほぼ基準値の範囲内に収まっていました。
このブログにも何度か書いていますが、在宅勤務にかこつけて、この一カ月間、毎日の様に約1万歩のお散歩を実施しているのが功を奏したようです。もちろん薬も飲み続けているので、その効果の方が大きいのでしょうが、やっぱり千里の道も一歩から、努力が実を結んだようで、とても嬉しいです。数値の改善を、主治医先生や食事指導の栄養士さん、薬局の薬剤師さんまで我が事のように喜んでくれて褒めてくれたのも、何とも心が暖まり、素直に感謝の気持ちが沸き上がります。有難いことです。改めてこの場を借りてお礼申し上げます。褒められて伸びるタイプだと励みにさせて頂いて、これからも頑張って(でも無理はせず)お散歩を楽しもうと思います。
<レインズ 5月月例速報発表>
さて、禍福は糾える縄の如し、うれしい話の後は、あまり芳しくない話が続くのが世の常です。去る6月10日に、レインズの5月月例速報が発表になりました。
「レインズ(REINS)」とは国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステムです。
レインズについての説明は、下記リンクの過去記事に概要を紹介しています。ご参照頂けると幸いです。
レインズには様々な機能がありますが、「月例速報マーケットウオッチ」では、中古住宅販売について、毎月当該月の翌月中に月例速報が発表されます。首都圏のデータが主なのですが、札幌市についても中古マンションおよび中古戸建の成約件数、成約価格などについてレポートされます。オフィシャルな札幌市の不動産の概況レポートというのはなかなかありませんので、毎月発表される都度、このブログでもご紹介しようと思います。下記リンクはレインズの公式ホームページの月例速報です。
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/mw/mw_202005_summary.pdf
<札幌の中古マンションは、成約件数前年比31%減!>
札幌の中古マンションの成約件数は、5月は132件、前年比▲30.9%と、4月に引き続き成約数は大幅に減少しています。成約㎡単価、成約価格も低下しています。新規登録価格、新規販売㎡単価は低下していないというデータもありますし、㎡単価の低下率が前年比▲17.4%に対し、成約価格の前年比は▲21.3%であることから、前年に比べて、㎡単価が安くて面積も狭い絶対金額が低い取引が主流となっていることが分かります。中古マンションについては、より広く単価や絶対値が高いマンションの購買層が、様子見・買い控えをしていた、という仮説が成り立つでしょう。6月以降については、緊急事態宣言も解除され、経済的な不安が解消されていくにつれ穏やかに成約件数、成約価格ともに昨年水準に回帰していくことを予測します。
札幌の中古戸建については、サンプル数が少ないため、個別の事情が与える影響が普遍的な要因よりも大きくなる可能性も頭に入れておかなければならないでしょう。前年同月比よりも前年平均で比較したほうが傾向を把握しやすいかもしれません。成約件数はいずれも10%強の減少となっています。価格についてはむしろ微増となっています。戸建てに関しては、様子見・買い控え等はあるにせよ、投資用途よりも実際に居住するという需要が大きく、住宅ローンの利用による実需の購入については金融機関も融資に積極的な姿勢を変えていないことから、マンションほどには、成約数・成約金額に変化は見られない状況となっています。
世間でいわれている、「テレワークの推進により通勤の必要性が減少し、家庭での仕事スペースや一人当たりの空間の確保が重視されることによる、郊外戸建て需要の増大」といった点も、郊外型中古戸建ての市場価格が下支えされている理由の一つといえるかもしれません。
今後もマンションに比べ、劇的な価格の下落や上昇といった現象は起きないであろうと予測しています。
<首都圏の5月中古マンションの成約件数は4月より回復>
首都圏の中古住宅市場は、やはり日本の不動産市場動向の指標の一つといえます。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の一都三県を首都圏として、市場動向の概略を、毎月チェックしていくことにします。
中古マンションの成約件数は前年比▲ 38.5%の大幅減と、先月よりは小さいものの、やはり大幅な減少を記録しました。成約㎡単価については微増、平均単価についてもほぼ横ばいとなっています。しかし前年平均価格と比べると100万円を超える減少となっているため、やはり高額の取引から見送られている傾向だという仮説は成り立つと思います。
首都圏の中古戸建も、成約件数、金額ともに前年比を下回っています。中古マンション同様、4月よりは回復基調にあるといえますが、札幌に比較するとやはり、価格の絶対値が高いということが、コロナショックという事態に際して購入を躊躇させる要因となっているのではないかと思われます。
<札幌も首都圏も思ったよりは取引が成立!復興は早いかも>
札幌市も首都圏も、成約件数は、前月の急激な落ち込みから、5月の時点で既に回復の兆しが見え始めてる状況だとはいえると思います。
私としては、不動産、特に札幌の不動産は下がらないと繰り返し主張していますから、来月のレポートではそれが確信できることを祈っています。